空と海
私は...........本当に沢山の人から支えられて生きている。
高杉さん.....私、そんな簡単な事に今頃気づきました。
京をでる前に気づくなんて....遅すぎますね...。
万華鏡を覗くとキラキラとした光が形を変え、私の瞳に映る。
涙が頬を伝いそうになり、グッとその涙を堪え、手荷物の中に万華鏡を入れる。
「でわ、皆様。私はこれにて。」
「はい。」
「道中気をつけてな。」
「また、会いましょう。」
私はぺこりと頭を下げるとそのまま振り返らず、長州屋敷を出た。