空と海
嫌だけど....
そんな我が儘を言ってはいけない。
どうして私達は敵同士なのだろう…。
どうして、出会ってしまったんだろう…。
どうして、こんなことに……。
私が瞳に涙をためながら総司の着物の裾をギュッと握り締める。
「向かえに行く。」
「え....?」
総司がいきなりの私の身体を自分の身体から引き離し、そう言う。
「もし、全てが終わったらお前を向かえに行く。」
「長州に....来るの..?」