空と海
狼の本気
あれから3日、私は今、またまた高杉さんの部屋で丸くなっている。
「なぁ、永久の奴、どうしたんだ?」
「いや、壬生浪士組の屯所から帰ってきてからずっとあんな感じで………。何を聞いても何も言ってくれないんですよ………。」
高杉さんと香山さんの会話が襖ごしに聞こえる。
だけど、私は今、それどころじゃなくて、3日たっても消えない感触、あいつの声………。
゙覚悟しろよ゙
覚悟って...
何のへの?
気持ちが揺さぶられる...
揺さぶられて...何かの壁を壊される
それが異常に怖い
沖田総司の行動の意図は………
これは女の私よりも男の彼らに聞いた方がいいのかな...??
「高杉さん.香山さん....」
そう言いながら、二人がいる向こう側の障子をスパーンッと勢いよく開ける。
「な、なん(ですか!!!???)だ!!!???」
いきなり私が開けてびっくりしたのか、二人とも身構えている。