空と海
狼との距離
沖田総司との約束の前の夜だった。
私は明日、どうすればいいのだろうか………。
と、考えながら自室で高杉さんに頼まれた、長州に宛てた文を書いている時だった。
「永久………少し、いいか………?」
聞き覚えのある声が障子の向こうからして、私は筆を置き、その方向に向く
「岡田………。どうしたのこんな時間に?」
「少しの間ここにいてもいいか?」
「此処って...廊下?」
「ああ、此処にいさせてくれ、邪魔はしない」
別にそこにいても構わないがこれでは少し話しづらい
「入ってよ。夜だしあんまり声大きく出来ないし..」