空と海
私がそんな事を思っていると、今まで黙って私を抱きしめていた岡田が口を開いた。
「裏切った奴らをまた斬った………。」
裏切った奴らと言うことはすなわち敵であって、それを始末するのは岡田の仕事であった。
敵と言っても、元は仲間だったわけで、その人達を斬るのは凄くつらいことだろう。
「そっか...岡田は..岡田は怪我してない?」
「あぁ、してない。」
そう言うと岡田は少し、落ち着いたのか、私を抱きしめていた手を離す岡田