空と海
原田さんや総司、それに他の方だってきっと優しい
壬生浪士組には優しい方が沢山、いるのだ
京の町で恐れられているけれどその怖さの中の優しさ...
けれど、私は………その優しさを利用しようとしている。
長州のためとわかっているが私にだって、罪悪感ぐらいある。
けれど、ここまで来たら引くわけには行かない………。
そう思っていると、もう、壬生浪士組がいる部屋の前まで着ていて、部屋からは沢山の人の声や、笑い声、たまに叫び声まで聞こえる。
「ほな、はりますえ?」
花さんはそう言うと先に部屋へとお辞儀をして入っていった。
私も、花さんの後に続き、ペコリとお辞儀をして入る
(どうか、どうか...彼だけはここにいないでー・・・)