Last Mission
さすがは世界一の情報屋
たった1日で、そこまで考えられるなんて…
「ありがとう、リン…」
私はリンに、言い表せないほどの感謝でいっぱいになる。
「私と要のために…ここまでしてくれて。」
そんな私に、リンはフッと優しく笑みを浮かべた。
そっか。
私に男装させてるのは、黒凪に入り込ませるため…。
伝説の族に、女が入れるわけないもんね。
「…。」
不意に、リンが私をジッと覗き込んでくる。