Last Mission
「失礼します。」
だがやがて部屋から姿を消す。
その場には、私と無駄に豪華な夕飯だけが残された。
「うそ…でしょ。」
黒凪の能力テストなんて、
女かつ平凡な女子高生の私が合格するわけない…。
だけどこれを乗り越えないと、要を救えない。
「…っ」
私は手渡された木刀をギュッと握りしめる。
とりあえず…やるしか、ないんだ。
だが、自分に気合いを入れようと試みるものの…
浮かび上がってくるのは、不安と絶望ばかり…
結局夕飯には手をつけられないまま、
時は9時を迎えた-‥。