Last Mission
だけど、
なんでだろう…
数時間前に確かに絡み合った、私たちの視線。
あのときの彼の瞳を思い出すと、妙に胸がざわつく。
現に今私は、
関わってはいけないとわかっているはずなのに、彼を見つめてしまっている。
だが…
彼と再び視線が絡むことはなかった。
まるで私なんか、眼中にはないかのように。
そしてふと気づく。
有沢千景だけではなく、それ以外の三人も私だけを見ていないことに。
彼らが見ているのは、
私以外の4人だった。
どうして…
動揺して、私は思わずハッとする。