Last Mission
いくら彼が黒凪一の剣士とはいえ、
清来を相手に無傷でいられるはずはない。
それに…
やっぱり要を助けるのは、
他人ではなく私がやらなきゃいけないと思う。
だけど先ほど有沢に言われた通り、自分自身の力だけじゃどうしようもないのも事実で…
けど、
だからってジッとしてるわけにもいかない。
私は
私のできることを…
やる。
ベッドから起き上がるなり、
側にあったボロボロの竹刀へとそっと手を伸ばす。