Last Mission



一澤は忌々しげにケータイのディスプレイを見つめる。








「電話は?」


「全く出ない。」









パタン…と上沢は静かに本を閉じた。






「お前の声を毎日聞いているのが、斉藤も嫌になったんじゃないか?」



「なっ、てめえルイ!

そんなことあるわけ…!!」



「そうだよ、上沢。

例え本当のことでも、世の中には言っていいことと悪いことが」


「水城!!」



「ふふ、ウソウソ♪」



「…ったく」







なんて他愛もない会話をしながら、


3人は長い廊下をどんどん突き進んでいく。





< 410 / 699 >

この作品をシェア

pagetop