Last Mission
「斉藤が中にいるはずなんですが…
呼び掛けても返事がなくて」
「折原たちが先ほど、部屋の鍵を取りに事務室に向かいました」
歩みを止めた有沢に、事の始終をすばやく伝えていく仲間たち。
「ふーん。そう」
だが有沢は、そんな部下の報告にただ一言
興味なさげにつぶやいただけだった。
正直…頼もしくはあった。
だが、鍵を探しに行った奴らが戻ってこない限りは
有沢さんが来てくれたところでどうしようもない
そう思っていたのだが…