Last Mission
すると、視線の先には…
モワモワと漂う煙の中で、見事壊れたドアから部屋の中を見つめる有沢の姿。
少し離れた場所では、他の仲間たちも同じように地面へと倒れ込んでいた。
「あのドアを……たった一撃で……」
上沢が驚きで目を見開きながら
小さくつぶやく。
水城と一澤も
ただ目の前のありえない光景に呆然とすることしかできなかった。
どんなに強くても、並の人間では決して壊すことのできない
鉄製の大きな硬いドア。
それが見事、真っ二つに割られている。
この人は…
本当に自分らと同じ人間なのだろうか…?