Last Mission
改めてその場の誰もが、
黒凪副総長、有沢千景という男の凄さを認識した。
…が、
「…っ」
斉藤の部屋を確認していた有沢の目が、
わずかに見開かれる。
それを見た瞬間、一澤はハッとしてその場から立ち上がった。
「斉藤はいるんすか!?」
彼は部屋にいるのか
はたまた無事なのか、どうなっているのか…
わかっているのは、今部屋を見ている有沢だけだ。
一澤も急いで部屋の中を見ようとした…
のだが、
「!?」
突然、有沢に首へと腕を回される。