Last Mission
普通の人間なら絶望であきらめるはずなのに
けど、
こいつは…
それでもあきらめずに、ここまで来たんだよな…。
「一澤…?」
椅子から立ち上がると、
オレの足は自然とベッドへと向かっていた。
なんでオレは
今まで気付いてやれなかったんだろう
こいつの背負っていたものに
こんな細い体で抱えていたこいつの思いに
なんで気付いてやれなかった…?
いくらでも気付いてやる機会は
たくさんあったはずじゃないのか…?