Last Mission



白いベッドへと近づくと、それに負けないくらい青白い顔がそこにはある。













「斉藤…」





一澤の指が、里緒菜の頬を力なく滑り落ちる。















ごめんな




気付いてやれなくて…












オレの心の中に、




強い決意が固まった。




















「有沢さん」









見なくても、赤い瞳が静かにこちらへと向けられたのがわかる。





















「オレは…














斉藤の力になりたいです」













「…。」



「一澤…」












斉藤の兄を、



助けてやりたい







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