Last Mission
「はい。そんなとこです」
安藤さんはそれ以上詮索することなく、
有沢の肩を軽く叩くと、2人の助手と共に部屋を出て行った。
部屋が静まり返り、その場には再びオレたち4人だけが残る。
「あの、有沢さん。
一つ…聞いてもいいですか?」
そんな中…
海薙が静かに口を開いた。
「…なに?」
里緒菜の隠し持った真実を全て話したのが、つい数時間前だ。
「有沢さんが斉藤を助ける理由を…
聞いてもいいですか?」
「…。」
オレは無表情に海薙を見つめる。