Last Mission



部屋にいない彼女





代わりに残された、ベッドと床に付いた大量の血・・・












「ウソ・・・だろ・・・」







「つまり斉藤は・・・清来の連中に部屋で襲われた、ってことですか?」






大量の血痕は争った際生じたもの・・・















分析するように冷静な上沢の言葉に、






「いや」






有沢の瞳がかすかに細められる














「清来側はそもそも斉藤の存在なんて知らない」




自分らが捕えてる兄を助け出すために黒凪にいることも、素性も顔も・・・


向こうは何も知らないはず







つまり清来が斉藤を襲う理由も連れ去る理由も・・・動機が全くないのだ







< 563 / 699 >

この作品をシェア

pagetop