Last Mission
「大丈夫って・・・全然大丈夫じゃないじゃないか!!
あんた、悪い大人にでも絡まれたんだろ!?」
やはりこうも人通りが多くなるとこの腕は目立ってしまう
けど血があふれ過ぎて隠しきれるものでもないし・・・
黒凪の屋敷では止血する余裕も時間もなかった
「子供がこんなとこウロウロすんじゃないよ!待ってな、今救急車呼んでやるから!!
言いながら大きな建物へと女性は姿を消した
(ありがとう・・・)
名も知らないその女性に・・・心の中で静かにお礼を言う
女性が戻ってくるのを待つこともなく・・・
私は再び夜の街を歩き始める