Last Mission
間違いない
声は、自分の一番近いドアからだ。
私は急いでドアノブへと手をかける。
だが…
-ガチャ、ガチャ…!
「ちくしょう…!」
内側からカギがかけられているようだった。
仕方ない。
私はドアからなるべく後ずさる。
そして…
助走をつけ、
-バキッ!!!!
一気にドアを蹴り破った。
「な、なんだ!?」
「だれだあ!?」
粉々に粉砕されたドア。
たちこめる煙…。
私はゆっくりと顔を上げる。
瞬間、視線の先へと映ったのは…
清来の連中と思われる、数人の男。
そして…
制服を半分脱がされた…自分と対して年の変わらない女の子だった。
目には、怯えたように涙をためて…。