その指に触れて
「で、今日は二通目?」
「そう。これね」
あたしはメールを表示させて再び三人に見せる。三人はすぐにさっきのしかめた表情に戻ってしまった。
「きもい。無理。ありえない」
「汐香、送り主の存在を全否定したみたいな言い方だね……」
「だって、万梨子はきもいと思わないの?」
「思わないわよ。万梨子は変態だから、感覚がおかしいんだから」
「ちょっと瞳、あたしを変態扱いしないで」
「だって事実じゃない」
「無自覚なところが恐ろしいわ~」
睦実があたしを見て身震いする。
失礼な奴らだ。
「どうしよう、これ。次返事来たら、いい加減違いますってメール送ろうかな」
「ていうか、いまどきメールで『ゆみちゃんへ』なんて打つもんなのね」
「せめて件名に書くよね」
「いや、宛先はわかってるから、件名も空白よ」
それぞれが会話に口を挟んで、四人でうーんと考え込む。
くだらないことでも一緒に悩んでくれる友達がいるあたしはけっこう幸せだと思う。
「そう。これね」
あたしはメールを表示させて再び三人に見せる。三人はすぐにさっきのしかめた表情に戻ってしまった。
「きもい。無理。ありえない」
「汐香、送り主の存在を全否定したみたいな言い方だね……」
「だって、万梨子はきもいと思わないの?」
「思わないわよ。万梨子は変態だから、感覚がおかしいんだから」
「ちょっと瞳、あたしを変態扱いしないで」
「だって事実じゃない」
「無自覚なところが恐ろしいわ~」
睦実があたしを見て身震いする。
失礼な奴らだ。
「どうしよう、これ。次返事来たら、いい加減違いますってメール送ろうかな」
「ていうか、いまどきメールで『ゆみちゃんへ』なんて打つもんなのね」
「せめて件名に書くよね」
「いや、宛先はわかってるから、件名も空白よ」
それぞれが会話に口を挟んで、四人でうーんと考え込む。
くだらないことでも一緒に悩んでくれる友達がいるあたしはけっこう幸せだと思う。