その指に触れて
「遥斗からキス貰えば、疲れも取れるかも」
「何バカなこと言ってんの。それならさっさと帰って寝な」
「帰りたくないからこれ以上言わない」
他の人から見たら、なんて図々しい女なんだろうと思うだろうな。
元カレに抱かれながら、好きな人の傍にいるなんて。
一ヶ月前、あたしは初めて晃彦を受け入れた。
今更好きと告白され、好きだと言わんばかりのキスを受けて、あたしはそのまま抱かれた。
あたしが初めてだと晃彦はわかっていたから、それはそれはかなり優しかった。
伊達に数えきれないほど女を抱いていないと、あたしは軽く尊敬した。
それ以来、元カノと同じ週三……いや、それ以上の週四のペースであたしは晃彦の部屋で肌を晒す。
おかげで遥斗の元へ行く回数がめっきり減ってしまった。
言っとくけど、あたしが遥斗にキスをしたことを悔やんで故意に行かなくなったわけではない。決して。
それくらいで行かなくなるなら、あたしは遥斗を押し倒した時点で引きこもりになっている。
「何バカなこと言ってんの。それならさっさと帰って寝な」
「帰りたくないからこれ以上言わない」
他の人から見たら、なんて図々しい女なんだろうと思うだろうな。
元カレに抱かれながら、好きな人の傍にいるなんて。
一ヶ月前、あたしは初めて晃彦を受け入れた。
今更好きと告白され、好きだと言わんばかりのキスを受けて、あたしはそのまま抱かれた。
あたしが初めてだと晃彦はわかっていたから、それはそれはかなり優しかった。
伊達に数えきれないほど女を抱いていないと、あたしは軽く尊敬した。
それ以来、元カノと同じ週三……いや、それ以上の週四のペースであたしは晃彦の部屋で肌を晒す。
おかげで遥斗の元へ行く回数がめっきり減ってしまった。
言っとくけど、あたしが遥斗にキスをしたことを悔やんで故意に行かなくなったわけではない。決して。
それくらいで行かなくなるなら、あたしは遥斗を押し倒した時点で引きこもりになっている。