その指に触れて
「何て言うのかな、もしかして知られたくないんじゃない?」
「……なんで?」
話の主旨が見えないよ、汐香。
「言わないんじゃなくて言えないんじゃないかな。ほら、成績って人によっては結構嫌な話題じゃない。それで単純に嫌だったんだと思う」
「……わけわかんない」
ていうか、あなたのそのポジティブ過ぎる思考にあたしは感心するよ。
それってつまり、好きだからってことだよね。
いやあ、まさか。もしかしたら……なんて期待はできない。
あたしは連呼してるけど。好きって類の言葉は。
まさかねえ。だってキスすら拒否るような人だよ。あ、付き合っていなかったら大抵は拒否るか。
仮に好きだったら受け入れるよね。
あたしなんてどうよ。こっちが無理やりしなきゃ頑として受け入れ拒否されるんですよ。
間接は許容範囲だけど、直接は無理……ってか。
「……なんで?」
話の主旨が見えないよ、汐香。
「言わないんじゃなくて言えないんじゃないかな。ほら、成績って人によっては結構嫌な話題じゃない。それで単純に嫌だったんだと思う」
「……わけわかんない」
ていうか、あなたのそのポジティブ過ぎる思考にあたしは感心するよ。
それってつまり、好きだからってことだよね。
いやあ、まさか。もしかしたら……なんて期待はできない。
あたしは連呼してるけど。好きって類の言葉は。
まさかねえ。だってキスすら拒否るような人だよ。あ、付き合っていなかったら大抵は拒否るか。
仮に好きだったら受け入れるよね。
あたしなんてどうよ。こっちが無理やりしなきゃ頑として受け入れ拒否されるんですよ。
間接は許容範囲だけど、直接は無理……ってか。