MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

同日・生徒玄関

学校の終業式が終わってすぐ、その日の内に北海道へ発つ事は既に大志へ伝えてある。


知り合ってすぐ―――と言うより、傷が彼らの『部活』に仲間入りしてすぐは、休日を仕事に費やす度に文句を言われた。




もっと遊ぼうと。



まだ一緒にいたいと。





「ん、分かったよ。…………気を付けてね?」


最近はこんな事にも慣れてしまったらしく、仕事の予定を告げてもそんな言葉しか帰って来なくなった。






すまないとは思わない。



むしろこれでいい。


行き過ぎた干渉は、なるべく避けるべきだと思ったから。







『お前は何だかんだ言って、結局のところはいつも他人本意だな』

中学校に入学する前。

〈家族〉の一人に言われた言葉を思い出した。

『まぁ、学校に行って友達ができれば、家族じゃない《仲間》ってのが解るんじゃないの』













俺はまだ―――解ってないのかな。











「どうしてアンタ達は―――そういつもいつも―――あぁ、もう!!!!!」



―――あれ。


俺なんで怒ってたんだっけ。


「とりあえず何なんだよお前らは!!!!!俺を巻き込みたいのか違うのか!!!!!馴れ合いたいのかそうなのか!!!!!」


つい、本当についさっきまで本気で怒っていた事も忘れていて。


とにかく怒鳴る。喚く。叫ぶ。


そうだ俺は何をキレているんだ大人げない。


コイツらが見ていてイラつくなんていつもの事じゃないか。


でもそれでいいと思ったのは自分だ。


それでも構わないと思ったのは自分だ。


コイツらと、たとえ傷付き合いながらでも一緒に居ようと決めたのは―――




















紛れもない、この俺じゃないか。





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