MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
突然聞こえてきた声に、三人は顔を窓の方に向けた。


傷が所属している部活のメンバーは、今はもう使われていない物置部屋を部室としている。



その物置部屋は一階にあり、中庭に面している窓の外から一人の男子生徒が話しかけていた。



「どうしたんだ?淳夜さん」


傷が問うと、中庭にいた男子生徒―――後島 淳夜は、ニッコリと爽やかに笑った。



「ごめんね、逃げて来ちゃった」




「はい?」



「傷と大志は少し手伝ってくれないかなぁー。あ、琴ちゃんは危ないから下がっててね」


「はぁ…………」



……この人は登場シーンで、いきなり何を言ってるんだろう。





「ちょっと、トラブルの種を持ち帰って来ちゃって」




「…………え?」





平然と言う淳夜の後ろに。



「ワンワン!!」





大きな大きな犬が、大きな大きな群れを作っていた。

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