MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

バリーンッッ！！


「うぉわああぁぁぁぁっっ！！」


大量の大型犬が開いている窓も閉じている窓も関係なしに室内に飛び込んで来たので、突き破られたガラスが無数の刃になって傷達に襲いかかった。



「ワンワンワンワン！！」


「な、何なんだよこのワンコどもは！！！！」


「ん〜？だからトラブルの種」


いつの間にか部室内にいた淳夜が、笑顔のままサラリと言う。


「ふざけんな！！こんなに群れて人を襲う犬がいてたまるか！！」


「嫌だなぁー、傷。101匹わんちゃんなんて実質的には101匹以上も群れてたじゃないか」


「いや確かにそうだけど！！ソレとコレとは全くの別物だから！！」


「あ！！傷くん危ない！！！！」


「！！！！」



一匹の犬が傷の喉笛を狙って飛びかかって来た。


「傷！！！！」


「傷くん！！」


淳夜と大志が傷の名を叫ぶ。





「人間を嘗めんなああぁぁっっっっ！！！！」






しかし傷は右手で拳を作ると、犬の鼻面に思いっきり叩き込んだ。



「キャイン！！！」



犬は甲高い悲鳴をあげると、その場にバタリと倒れた。



「あ〜ぁ、動物をキズつけたらいっけないんだ〜」


「傷くん、動物愛護協会を敵に回したね」


一時は素早い犬に焦ったが、更に素早い反応をした傷を見て二人はなぁーんだと態度を一変させた。





「うるせーよ！！そもそもコイツらを連れて来た淳夜さんが悪いんだろが！！！」



非難を浴びた傷は、腹をたてて淳夜の方に指を突き付けた。



「えー、オレのせいー？」

「明らかにそうだろ！！！」