MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「いや−いろいろとありえない事が起き始めちゃったねー。そのくせ由奈達は帰って来ないし」


「そう!それだよそれ!!」


数えてみたら全部で34匹いたデカワンコ。


に囲まれながら笑う淳夜。

を睨み付ける傷。


「お前、部長達と一緒にどっか行ってたんだろ。つーか〈逃げて来た〉って言ってたよな」


「そうだよ。姉ちゃん達はどこに行ったの?」


「あー……その件ね」



ビル・ゲイツ達にペロペロ舐められたり甘噛みされたりしていた笑顔が、ちょっとだけ揺らいだ。



それはよく注意しなければ気付かないほど小さな変化だったが、傷にとっては十分な反応だった。



「……何があったんだ?」


「……………」



返事が無い。



「………淳夜さん。部長に電話して来たヤツか?」


「ぁ……」



淳夜が声を洩らした。


自分でも意識していなかったのか、慌て口元を手で覆う。
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