MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「でも……本当なんですか?その…………掟を破った人間がいるという事は?」

「あぁ、琴ちゃんが知らないのも無理はないね。なんせ君は《情報屋》だから」

「? 先輩、それって何の事―――」


「あのぉー、僕らもそれは初耳なんですけどー」


「俺なんて掟の存在自体たった今知ったんだぞ!」



琴葉を押し退けてブーブーと文句を垂れる傷達を、淳夜は面倒臭そうに見やった。



「あーもーガキ共は黙ってる!!だいたいコレはお前らには話しちゃいけない事だったの!!」


「先輩、ガキ共は放っておいて早く教えて下さい」


「うわ、琴ちゃんまでガキ共って言った!ヒドイ!」

「プッ。俺は違うけどお前はガキだろ」


「ちょっと!!傷くんにだけは言われたくないよ!!」


「んだよ、テメェなんて小学生に混ざったって違和感ねぇじゃねーか」


「傷くんだって頭は小学生並、いや小学生以下だよ!!」


「ンだとコラ!!」


「ンだよコラ!!」


「お前ら止めろよ!!喧嘩なら外でやれ!!」


「「うるさい黙ってろ!!」」


「ワンワンワンワンッ!!」がぶっ


「うわっ、離せビル・ゲイツ!!痛い痛い!!!!」

「だ―っ、マジウゼェ犬だな!!捌いて食ってやろうか!!」


「ふざけるな!!そんな事してみろ、絶対許さないからな!!!!痛てててて!!」


「つーか元々淳くんが連れて来た犬でしょ!!??部室が犬の毛だらけになる前に、とっとと片付けてよね!!」


「ビル・ゲイツ達をバカにするな!!けしかけるぞ!!」


「来てみろや、返り討ちにしてやらぁ!!」


「嘗めんなよ!!」


「そっちこそ!!」


「河原行くぞ河原ぁ!!」




次の瞬間。



「いいから出て行きなさいっっ!!!!」






……………………。


辺りの空気がビリビリ震えて、そこに居る者全員(デカワンコも含め)がシーンとなった。




「「「ご……………ごめんなさい………………」」」


「クゥーン…………」


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