MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜





〜数十分後〜






「ゼェ……ゼェ………ゼェ……」


「ハァ…………ハァ…………ハハッ、何だよ大志………もうギブアップかぁ……?」


「ゼェ……ゼェ……うっ……うるさいなぁ……体力バカの……傷くんに……勝てる訳…………ないじゃないか……」


「だぁーれが体力バカだコラ……にしても……速ぇなアイツら……」


「ゼェ……ゼェ……ところで……ここどこ……?」


「……先相町」


「うげっ……」




ビル・ゲイツ達だけを見て走っていたら、いつの間にか別の町まで来ていた。



「へっ。ランニングならまだしも、全力でダッシュする分にはちょいと長い距離だな」


傷が力なく笑うと、大志が突然ピタリと立ち止まった。


「……はーいストップストーップ。ちょっと待とう。ちょっと考えよう」


「あ?何だよ?」

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