MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
大志は不機嫌そうに腕組みをすると、難しい顔で前方を睨んでいた。


「何だよ一体。こんな事してたら本当にビル達に逃げられるぞ」


「いやもうとっくに引き離されてるからね!とっくの昔に見えなくなってるからねアイツら!」


吠える大志。


「…………………………………。いや、まだ大丈夫。まだ追い付ける」

「んだよ今の間は!!お前だって諦めてるんだろ!!勝てる見込み無いんだろ!!」


「落ち着けよ……」


疲れたせいか怒りっぽくなっている大志に、傷はウンザリして肩をすくめた。


「分かったよ、ちょっと休憩しよう。そこら辺で飲み物でも買うか?」


傷が宥める様に言うと、大志は吊り上げた目を傷に向けた。



「いい!それより考えて見てよ傷くん!」



< 37 / 138 >

この作品をシェア

pagetop