MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

同日・桜木家

「今日はもう帰るわ」


「イヤイヤイヤ早いよ傷くん!まだ新しい節に入ってから1ページ目だよ!!我が家に来てから数秒だよ!?」


「なんかもう疲れた…………」


中学生が二人で住むのには少し広い家。


洒落たデザインのカーテンを開けて陽の光を取り入れた明るい部屋は、どこか気分を落ち着かせるものがあった。


「だからちょっと落ち着いて考えたんだよ。ちょっと冷静になれたんだよ。その結果、“待てよ、別に部長が帰って来ても来なくても俺には関係なくね?”という事に気が付いた」


「チッ、気が付かれた」


「てめぇ…………」


悔しそうに舌打ちをする大志を、傷は恨みの篭った目で睨んだ。
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