MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「だってせっかくの夏休みだよ?ぼく達まだ学生なんだから、思いっきり遊んじゃおうよ」

「普段からお前らは遊びまくってるじゃねぇか。夏休みにまでわざわざ一緒にいたって、また変な騒ぎになるだけだろ」

「変な騒ぎじゃない!!青春と呼べ青春と」

「もうそのセリフはいいよ!つかお前らの青春の定義が分かんねぇから!!」

「もっぱら警察沙汰」

「勘弁して下さいマジで」

ただでさえ危ない立場なのに。

こんな目立つ奴らと仲良くなんてしてたら、あっという間に正体がバレちまう。

「お前らだって、おれと一緒にいたら危ないんだぜ?今度こそ本当に死んじまうかもよ」

「え〜、それはないよ」


「…………なんで?」

ケラケラとおかしそうに笑う大志に、疑問を投げかける。

「だって傷くん強いし。また守ってくれるでしょ?」

「…………。」

あぁ、そうか。

俺達が一緒にいても、死にかけるのは結果的に俺だけか。

「……ってますます一緒にいられるかああああぁぁぁ!!!」

「えええぇぇぇ、遊ぼ〜よ〜」

「しつこい!!ウザい!!!!」

< 5 / 138 >

この作品をシェア

pagetop