MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「よーっし、帰るぞビル・ゲイツ!!」


……ホントに帰るのかよ。

「……淳夜さん」


「大丈夫大丈夫。別に怪我をしたとか、そういう訳じゃないから」


「……やっぱ、何かに巻き込まれたのか?」


淳夜は少し困ったような笑いを見せた。


「まぁ、そうなるかな」


「俺の為…………いや、俺のせいで?」


「…………傷……」


淳夜は普段のおちゃらけた態度からは想像も出来ないような真摯な眼差しで、じっと傷を見据えた。


「ちょっと……話を聞いてくれないかな」


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