MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
犬の鳴き声がどこから聞こえて来るのか、答えはすぐに分かった。


「うわ。こっち来るよ……」


漕いでいた自転車のスピードを落とし、来るべき襲撃へと備えるため、カゴの中に放り込んであった小ぶりなナイフを手に取る。


「やっぱ素手より、こっちの方が手っ取り早いしな」

今日はもう大分疲れていたので、速攻で勝負を決める事にした。


「さーて、いつでもかかって来やがれ」


と、呟いた途端。


「ギャイン!」


「ふへ?」


ドガッシャンッッ!!


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