MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「去年は射的屋がそれでさ、3mくらい離れた台の上にこう、ちっちゃい的を立てて……」

楽しそうに語る大志の顔は、自分と同い年とは思えないほど子供っぽく見えた。


「―――んで最後には僕らが共同戦線で倒したんだけど、その後の賞品争奪戦が…………って傷くん、聞いてた?」

「…………」

「傷くん?」



「……馬鹿みたいだよな」



「え?」

傷がポツリと言った言葉に、きょとんとする大志。



「……………こういうのも、なかなか……」


「…?なにしみじみしちゃってるの?」
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