MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

同日・三辺家前

ピーンポーン×2


「はーい!!」


その家のチャイムを押すと、毎日出迎えてくれる声が今日も聞こえた。


ガチャリ


「おはよう傷!!今日は早いんだね」


出てきたのは小学生くらいの一人の少年。

どちらかと言うと可愛らしい顔立ちで、花が咲いたような笑顔で挨拶をした。


「おう、春真。双子いる?」


つられて傷もニッと笑う。

「あ―、ごめん。昨日は大志の家に泊まったから、今朝はいないんだ」


「あ?大志ん家?」


昨日俺と別れた後、か。


「分かった、手間かけさせたな」


「ううん、こっちこそ。うちのバカ兄達が毎日迷惑かけてるし」


「ハハッ、今じゃそれも楽しんでるよ」


「「「「…………」」」」


「ん?」


「……なんか、傷が普通の人だ……」


「……ツッコミ所がありませんねぇ……」


「……おれとの対応と正反対だな……」


「……クゥーン……」

「…………てめーら、俺に対してどんなイメージ持ってんだ…………」




「―――クスっ。クスクスクス…………」




「………。恒さん」


「御早う、少年達。それに可愛いお嬢さん」


「おはよ〜ございま〜す」

「はよーっす」


「おはようございます」


「…………」


「クスクスっ。まだ怖がっているのかい?浅野 傷クン」


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