この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止
お風呂でひとり反省会。
議題は『どうして私は、変な妄想ばかりしてしまうんだろう』だ。
もしかして、私って変態? 自分で出した答えにショックを受け、おずおずとお風呂を出る。
部屋に戻ると既にお布団が敷かれていて、華がスヤスヤと眠ってた。
てか、お布団が3組って……
「今日は泊まってく」
そう言った銀を見て、吹き出してしまった。
「銀、何? その格好」
「んっ? ハナコが出してくれたんだ。ミーメのスエット借りたぞ」
「いいけど……」
チンチクリンのピンクのスエット着た銀なんて、滅多に見れるもんじゃない。
「可愛いよ。銀」
「だろ?」
そう言って笑った銀が私に手を差し出す。
「こっち、来いよ」
「……うん」
銀の腕の中にスッポリ納まり顔を上げると私の大好きな銀のキス。そのまま布団にゆっくり倒されたまでは良かったが、隣で眠ってる華が気になってしょうがない。
「熟睡してるから大丈夫だ」
ふたりしてお布団に潜り込むと銀の意地悪な指がパジャマの上から
敏感な部分をピンポイントで探し出す。そして、キスマークの痕がついた首筋に再び唇を強く押し当ててくる。
「ソノ気になってるだろ?」
「……なってないよ」
私、嘘をつきました。ソノ気になってます。でもやっぱり、華の横では出来ない。
「ねぇ、今度、銀の家に連れてってよ。その時に……ねっ?」
「あ、あぁ、その内な……」
歯切れの悪い返事をした銀が私に背を向けた。
「銀?」
「もう寝る」
銀……なんか変だ?