この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止
のぼせるまでお湯に浸かってキスしていたから、フラフラ。それでもベットでは、いつも以上に私を愛してくれた。
「今日は特別だから、ミーメのして欲しい様にしてやる。
どうして欲しい? 言ってみろ」
「そ、そんな……恥ずかしくて言えないよぅ」
「なんだ? 言えない様な凄いことして欲しいのか?」
「へへへ……」
「変態面して笑うな。分かったよ」
「えっ? 何が?」
「朝まで……だろ?」
「キャイン!」
ヤダ、銀ったら、どうして分かったの?
急にシリアスな顔して私を見つめる銀。
私は今まで、どのくらい銀に抱かれてきたんだろう……でも、今日は特別で大切な日だから、一生忘れない様に、全てを心と体に刻み付けたい。
私だけの銀……銀は私だけのモノ……
その甘い唇も、筋肉質で逞しい体も、柔らかい髪も……そして、意地悪なこの指も……全て、妻である私だけのモノ。
こんな幸せを味わえる時が来るなんて、夢見たい。今まで辛い思いいっぱいしてきたんだもん。きっと、神様がご褒美をくれたんだ。
最高のご褒美を……
暗闇に浮かぶ銀の顔を両手で抱きしめると私からキスをする。すると銀が乱暴に私の体を反転させ、背中に何倍ものキスがかえってくる。
熱い……体の芯が燃え尽きてしまいそうなくらい熱い。
夢中で銀を求める私に、もう理性など微塵も残って無い。重なる体に汗が滲み、深い快感に意識は朦朧とし、まるで夢を見てる様な錯覚に陥る。
言葉など……必要ない。
一つになった体から伝わってくる銀の愛……そして、伝える私の愛……
まだ少し湿った私の髪をかき上げ、銀が微かに笑う。柔らかい唇が押し当てられるたび、私の瞳からは小さな雫が零れ落ち、銀の笑顔が滲んでいく。
果てしなく、終わることのない口づけ……
「ミーメ、愛してる。死ぬほど……愛してる」
「私も……愛してるよ。銀」
何時しか記憶は途切れ、温かい胸で眠りについたのは、朝日が差し込む光の中だった……