actually




「そろそろドア壊れるね」


ポツリとそんなことを言うソラさん



「え!?わた、私はなにをすれば!?」



「舞ちゃんは見てるだけでいいわ
ハル、お願い」



「わかった」



ハルさんは返事をすると何処からか取り出してきた
刀を、って真剣ですか!?





その様子に唖然としている私の手をひき


ドアから死角になるところに連れていくたれ目さん





その時、扉は開いた











残念なことに私はまだ死角となる場所に到着しておらず

侵入者にまんまと見つかってしまった





「見つけたぞ!田嶋舞!

例の物渡してもらおうか」




これまた拳銃で脅してくる侵入者





ど、どうしよう

銃口がこっちに向いている



恐怖のあまり声も出せず全身が震える

ていうか、例のものってなに!?
まさかアキさんが言っていた事って本当なの、?

体が、動かない



コロサレル







「なにいってるんだ、お前?

田嶋舞なんてここにはいねーよ」



侵入者に返答したのはハルさん


いや、お前がなに言ってるんだよ

緊張感のない声で刀のかまえまで解いていまった

確かに拳銃に刀でなんて勝てるわけ無いけどそれでもかまえを解いちゃっていいの?


心配になって辺りを見回すとアキさんとソラさんは銃を離していなかった






「嘘をつけ!そこにいるのは間違いなく田嶋舞だ!
俺達組織の情報網をなめるなよ!」

ほら!嘘ばれた!嘘つきは泥棒の始まりなんだぞ!
え?この人達は泥棒なんだって?
だったら嘘ついていいのか


「いや、こいつは田嶋舞じゃねぇ。
こいつは俺達"SEASON"のメンバー、ウミだ。」



いや、やっぱり嘘つくのはよくないよ

って、膿み?


「違うよ、海だよ。地球の大半を締めてる液体だよ」


小声で助言をしてくれるたれ目さん




おお、なるほどね

片仮名表記はこれだから困るぜ!









・・・ふざけてる場合じゃないか



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