actually

「・・・仕事?」

「そう、ウミも場馴れしてかなきゃだしお試し程度に盗みに入ってもらおうかなーって」

お試しで盗み入るって・・・

「あら、いいじゃない。どうせだったら銃ぶっぱなせるところにしよう!」

「そういうと思って、ちゃんと選んどいたよー。大手輸入会社、NUKAZUKE って所」



NUKAZUKE ?

ぬかずけ

ぬか漬け!?

「ネーミングセンス悪すぎ」

思わず口に出してしまった。でも、こんな変な名前の会社でも一流企業なんて、世の中不思議なもの

「言えてるわ。でもダイが目をつけたってことはやりがいあるのよね?」

宝の地図を見つけたようなキラキラ、ワクワクした目をしているアキ


「当たり前~。輸入っていってもあそこは"いろいろ"輸入しているから、やりがいあると思うよー。でも今回のメインはウミだからアキは補助だよ?」

「分かってるって!それで今回はどんな感じでいくの?」

「うん~、いつも通り詳細は皆で決めるけど、大まかな感じは・・・」

仕事モードと言うのだろうか、仕事内容について二人は真剣に話しだしたが、私にはサッパリだ。

山田?誰それ。誰かの本名?

掃除のおばさんって、homeってそんな人招き入れていいの?

地下じゃなくて地上ってなんのこっちゃ

こんなに間近で聞いているにも関わらず内容把握が出来ない


とりあえず分かったことは・・・

メインは私

決行は2ヶ月後。
それまでに私は多くの事を人並み以上に出来るようにならなければならないらしい

2ヶ月で銃と剣道とその他を人並み以上ってキツくない?

例えるなら人生で一度も経験したことの無い運動の部活に入って2ヶ月でそこの部活の先輩と最低、張り合えるぐらいにはなれってことでしょ?


まあ、やるけどさ。
< 49 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop