「仮」王子様は、恋をしています
そんなことと裏腹に
水沢琉生は、ニコニコと笑っていて
話しかけてくる。
「い、いいえ…」
本当に嫌だ…早く居なくなって欲しい
「じゃあ!一緒に見よ!ね?」
ーえ、嫌だー
私の心が、隙もなく言った
「ごめんなさい。私一人で…」
女の子達が一斉に私を睨んでくる
「えー?駄目なの…?」
こいつ、女を扱うのになれてる
どうしたら落ちるとかしってる…
だが、私はそんなの馬鹿ではありませんので
落ちません、逆に
「気持ち悪い…」
「え…?」