かけぬける青空は、きっと君とつながっている
 
そう一気に言うと、間宮さんは、はあ……と長く息を吐き、頭をふるふると振った。

間宮さんには、あたしが思っていたより、はるかにたくさんの心配をかけてしまったようで、とても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


けれど、あたしのことを思って怒っていた、と腹が立っていた理由を聞いて、心がじんわり温かくなり、嬉しい、と思うのは変だろうか。

2人に関しては、まだまだ問題が山積みで、大事な人たちのことを悪く言うような言い方もされたのだけれど、なぜだか嬉しいのだ。


おそらく、あたしのことを第一に考えてくれていたであろう間宮さんの言葉から、不思議と嫌な感じはしなかったのが、一見、キツい言い方の中でも、嬉しいと思う理由だろうと思う。

でも、それだけ……?


「おい、なんか言えよ」

「……あ、すみません。ありがとうございます」

「なんだそれ。別にお前のために怒ってたんじゃねーし。調子に乗るな、バーカ」

「……、……」


けれど、返事がないあたしを急かす間宮さんの声によって、思考はそこで途絶え、取り急ぎお礼だけを言うと、見事にあまのじゃくぶりを発揮した間宮さんから「バーカ」と返ってくる。
 
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