かけぬける青空は、きっと君とつながっている
そうすると、不思議そうな顔をしつつも、おばあちゃんは「仲良くやりなさいよ」と言うだけに留めてくれ、時間も時間だっただけに、お昼ご飯を食べることになった。
雨は、相変わらず、どしゃ降り。
電気をつけていても、なんだか薄暗く、せっかくのお母さんの料理が、かすんで見える。
おばあちゃんと2人きりの食事、というのも、ここ最近ではほとんどなかったためか、お母さんも間宮さんもいないテーブルがやけに広く感じてしまって、あたしの箸は進まなかった。
午後3時を回って、雨はようやく峠を過ぎたようで、窓の外に目をやっては、まだ止まない、まだ止まない、と、やきもきしていたあたしの目にも、大きな虹がかかったのが見えた。
それを合図にして、あらかじめ、バッグに詰めておいた間宮さんの服や、タオル、お弁当などを持って、また民宿を飛び出す。
「ちょっと出てくるね」
「分かったよ」
お弁当を作っていたことや、着替えなどを用意しているあたしを見ても、おばあちゃんは何も言わなかったけれど、きっと何かを感じているはずで、それが、とても申し訳ない。
けれど、これはあたしの責任なのだ。
できるところまで、自分で頑張ってみたい……。