かけぬける青空は、きっと君とつながっている
そう思う気持ちが今は大きく、間宮さんにとってのあたしって、一体どんな存在だったんだろう……と、答えのない疑問ばかりが、延々と頭の中をループし続けるだけだった。
すると、ふと。
ぽたり、ぽたり、と畳に涙が落ちはじめる。
「あれ、ちょっと……。止まってよ……」
そう言い、何度も何度も目元を手の甲で拭ってみるのだけれど、そうすればするほど、涙は、まるでバケツをひっくり返したように溢れ出てきて、手で拭う量より畳に落ちる量のほうが、みるみるうちに増えていく。
間宮さんにとってのあたしは、どういう存在だったのか、その答えは、今となっては、もう知ることはできないだろうと思う。
でも、あたしにとっての間宮さんは、ほかの人には絶対に代えられない、唯一無二の存在だった、と、それだけは、はっきりと言い切れる。
だからこんなに胸が苦しいのだ、痛いのだ。
今にも張り裂けてしまいそうなほどに。
「……恋、って、痛い」
胸の辺りをぎゅーっと握りしめ、小さく呟く。
初めて気づいたのは、なにも、間宮さんが出て行く心の準備ができていなかったことだけではなく、彼に対する自分の気持ちだ。