かけぬける青空は、きっと君とつながっている
ついでに言ってしまえば、ワイワイ話す間宮さんも……残念ながら、想像できなかった。
とどのつまり、さっきの“うざい”発言は、間宮さんと2人きりになりたい、というあたしの気持ちを見越しての言葉だったのだ。
ああ、もう……。
本当に、間宮さんには適わない。
それはそれとして。
「間宮さん、あの……」
「なんだよ」
あたしが聞いてもいいのかと少し迷う……間宮さんの近況というか、この2年の間、どんな土地をどんなふうに旅してきたのか。
思わず口を開いてしまったけれど、即座にハッとして、次に続く言葉を濁してしまう。
このあたりの成長は、まだらしく、相変わらずなあたしに、間宮さんは少し不機嫌そうだ。
「だからなんだよ」
「あ、いえ、その……間宮さんのこと、聞いてもいいのかなって。そう思いまして」
「……ああ、そういうことか」
結局は、間宮さんに促され、迷った挙げ句に聞いてしまうあたり、まだまだ修行が足りない。
反省していると、間宮さんはあたしから夜景へゆっくりと視線を移し、少しの間それを眺めると、やがてまた静かにあたしに向き直る。
「聞きたいか?」
「……聞いてもいいのなら」