かけぬける青空は、きっと君とつながっている
うーん。
間宮さんにいろいろと選択肢を用意してもらったけれど、どれを選んだらいいのか、あたしにはいまいち判断がつけられない。
ハルは間宮さんと話したがっているのは知っているし、香ちゃんもそうしてほしいと思って花火大会に誘ってくれたのだろうし。
でも、せっかくの花火大会なんだし、2人にしてあげたいと思うのも本当だから、はぐれたままでいいのかも……と思ったりもする。
けれど。
「おい、お前、足から血が出てんじゃねぇか。いつからだ? 見せてみろ」
「……え、はい、実はさっきからでした。慣れないものですから、指の間が擦れちゃって」
「そんなんじゃ歩くのもやっとだろうが。これじゃダメだ、2人には帰るってメールしとけ」
「はい……」
結局、あたしの足の状態に気づいた間宮さんに2人を探すのを止められ、人混みから外れたところに移動し、そこで携帯を開いた。
はぐれたことと足のケガのことを書いたメールを送信し終わり、携帯を巾着袋に戻すと、すかさず間宮さんの大きなため息が聞こえてくる。
それに恐る恐る顔を上げると。
「あのな、探しに行こうか迷う前に、まずは自分の足と相談しろよ。跡が残ったら困るだろ」
「で、ですよね……」
「ったく。バカか、お前は」