かけぬける青空は、きっと君とつながっている
 
怒った表情の間宮さんから、ごもっともなお説教と、ぶっきらぼうな心配の言葉を頂戴した。

それはそれとして。

こんなこともあるかと思って用意してきたばんそうこうを、少し体を支えてもらいながら両足に何枚か重ねて貼っていく。

一応、何があるか分からないと思って、消毒液とコットンも持ってきていたため、応急措置としてはかなり的を得ていたはずだ。


「はぁ。なんでこう、こういうところだけ、変に準備がいいんだか……」

「あは、すみません」


確かに間宮さんの言う通りだ。

足の指が擦れる前提なら準備がよすぎるし、擦れると分かっていたなら、事前に何かしらの対策も出来ようもの。

もう笑って誤魔化すしかない。


「花火、これからが最後の大盛り上がりなんだろ? ……ちょっくら見ていくか」


すると、そう言った間宮さんが、近くの出店から椅子を借り、あたしを座らせてくれた。

ちょうどアナウンスも、これからクライマックスに向けて盛大に花火が上がると言っていて、さっきメールを打つときに見た時間も、そろそろいい頃合いで。

それは、花火大会を楽しみにしていたあたしに対しての、せっかくだから最後まで見ていこうという間宮さんの心遣いだった。
 
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