かけぬける青空は、きっと君とつながっている
 
おばあちゃんとの確執も、おそらくそういうところから来ているのだろうと思う。

おばあちゃんはこの町が大好きだ。

いつだったか聞いたことがある、もう歳だし、民宿をやめてあたしたち家族と一緒に暮らさないかという誘いを断った、と。


「あとは……」

「はい?」

「あとは、ばあさんにやきもち。とか」

「……」


また考える素振りをして、間宮さんは海面に眩しく反射する夕日を眺めながら言葉を続けた。

お母さんが、おばあちゃんにやきもち……。

どういうことだろう、と首をかしげていると。


「俺が勝手に感じたことだから実際には分かんないけど、お前の母親、ばあさんにお前を取られた感じがして嫌なんじゃないかと思う。やきもちっていうのは、そういう意味」

「……あたしのお母さん、そう見えますか?」

「俺には、だけどな」

「そうですか……」


間宮さんに言われて初めて、あたしはお母さんのそういう気持ちをちゃんと理解しようとしていただろうか、と疑問に思った。

すると、少し考えただけでも思い当たるところが出てきて、自分の気持ちを押しつけていただけなのかもしれない、という結論に至る。
 
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