俺様編集者に翻弄されています!
「あぁぁん! いらっしゃい美岬、待ってたのよぅ! うんもう! しっかり顔見せてちょーだい」
氷室の姿をすぐさま見つけて、カウンターの奥から女装をした大柄な男が飛びついて出迎えた。氷室の顔を捉えると、唇を突き出して頬にキスをしようとしている。
「あんまりくっつくな、鬱陶しい」
氷室はそんな巨体を遠慮なしに振りほどくと、乱れかかった服を整えた。
「日本に帰ってきたらすぐに店に来てねって、あれだけ言ってたのに!」
煌びやかな衣装にどぎつい化粧は男顔を隠すためか、けれど微妙に生えてる顎ヒゲはかくせないようだった。
「お前、ヒゲ生えてきてるぞ」
完全に日本に帰国してきたとはいえ、この店に立ち寄る時間もなく忙しいを理由に既に数週間経ってしまっていた。氷室は気まずさを誤魔化すように話題を変える。
「あらやだ! こればっかりはねぇ~どうしようもないのよ~クスン。でも、久しぶりね、元気そうでなにより」
「久しぶりだな、直樹」
「いやぁぁん! 今はその名前で呼んじゃイヤ! デコンタ・ナオよ」
氷室の肩をバシバシ叩きながら、大柄のその男は体をくねらせた。
「そんな恥ずかしい名前、口にだせるかよ……」
氷室の姿をすぐさま見つけて、カウンターの奥から女装をした大柄な男が飛びついて出迎えた。氷室の顔を捉えると、唇を突き出して頬にキスをしようとしている。
「あんまりくっつくな、鬱陶しい」
氷室はそんな巨体を遠慮なしに振りほどくと、乱れかかった服を整えた。
「日本に帰ってきたらすぐに店に来てねって、あれだけ言ってたのに!」
煌びやかな衣装にどぎつい化粧は男顔を隠すためか、けれど微妙に生えてる顎ヒゲはかくせないようだった。
「お前、ヒゲ生えてきてるぞ」
完全に日本に帰国してきたとはいえ、この店に立ち寄る時間もなく忙しいを理由に既に数週間経ってしまっていた。氷室は気まずさを誤魔化すように話題を変える。
「あらやだ! こればっかりはねぇ~どうしようもないのよ~クスン。でも、久しぶりね、元気そうでなにより」
「久しぶりだな、直樹」
「いやぁぁん! 今はその名前で呼んじゃイヤ! デコンタ・ナオよ」
氷室の肩をバシバシ叩きながら、大柄のその男は体をくねらせた。
「そんな恥ずかしい名前、口にだせるかよ……」