俺様編集者に翻弄されています!
「美岬? どうしたのよ、さっきから怖い顔しちゃって」
「え……?」
氷室はナオママから声をかけられてようやく我に返った。随分長い間自分の世界に入ってしまっていたようだ。気がつくと、グラスの中で氷が溶けきってしまいカクテルが二層になってしまっていた。
「ぼーっとしてないで、ほら、今夜は美岬の好きなフランボワーズケーキを作ったのよ、ほんとに見かけによらず可愛いものが好きなんだから! これ、私も結構気に入ってるから、今度からメニューに加えてあげる」
氷室の前に出されたのは真っ白いプレートに真っ赤なソースで彩られ、ピンク色のスポンジの上にはクリームと小さなラズベリーの粒が乗った氷室には似つかわしくない可愛らしいケーキだった。
「美岬ってば、昔からラズベリーが好きよね……ふふ、可愛い」
「うるさい」
「でも、私は応援してるわ、どんなことがあってもね! 売れる小説ってね、才能ある小説家と面倒見の良い影武者編集者だと思うの、あとは相性かしらね」
「え……?」
氷室はナオママから声をかけられてようやく我に返った。随分長い間自分の世界に入ってしまっていたようだ。気がつくと、グラスの中で氷が溶けきってしまいカクテルが二層になってしまっていた。
「ぼーっとしてないで、ほら、今夜は美岬の好きなフランボワーズケーキを作ったのよ、ほんとに見かけによらず可愛いものが好きなんだから! これ、私も結構気に入ってるから、今度からメニューに加えてあげる」
氷室の前に出されたのは真っ白いプレートに真っ赤なソースで彩られ、ピンク色のスポンジの上にはクリームと小さなラズベリーの粒が乗った氷室には似つかわしくない可愛らしいケーキだった。
「美岬ってば、昔からラズベリーが好きよね……ふふ、可愛い」
「うるさい」
「でも、私は応援してるわ、どんなことがあってもね! 売れる小説ってね、才能ある小説家と面倒見の良い影武者編集者だと思うの、あとは相性かしらね」